神社本庁加盟神社などで広く見られる一般的なおみくじの運勢ランキングは、以下の序列が標準とされています。
【標準的な7段階の序列】
大吉 > 吉 > 中吉 > 小吉 > 末吉 > 凶 > 大凶
しかし、「向吉」が含まれる特殊なおみくじ体系に触れると、単純な直線的序列だけでは解釈できません。伏見稲荷大社では全17種類(凶は存在せず吉系列が細分化)、厳島神社では全40番(独自の吉凶配合)という重層的な籤立てが採用されているためです。神道文化や各社の籤順を精査した向吉の運勢と順番を整理すると、向吉は「小吉」や「末吉」と同等、あるいは「吉」へ移行する直前の『助走期間』として位置付けられます。
ここで気になるのが、向吉と大吉の順位比較です。完成された運気の格付け(ヒエラルキー)として見れば、当然ながら大吉が上位に座します。しかし、「これからの好転度」「人生の好転余地」という指標で比較した場合、向吉の価値は大吉に勝るとも劣りません。すでに満点である大吉には現状維持の重圧が伴いますが、向吉には「加点される未来」が確約されているからです。
さらに視野を広げると、全国の古社にはおみくじの珍しい吉凶一覧が存在し、参拝者を驚かせます。その代表格を整理した比較表が以下となります。
読者から頻繁に寄せられる疑問に「大大吉と向吉の違いは何か」という点があります。大大吉は「すでに完璧な果実が実っている状態」であり、向吉は「青い果実がこれから急速に熟していく状態」です。精神的なゆとりを得たいなら大大吉が心地よいものですが、自らの実力で運命を切り拓き、劇的なサクセスストーリーを描きたい挑戦者にとっては、向吉こそがもっとも背中を押してくれる託宣と言えます。