Q1:左肩ではなく右肩が痛む場合でも心筋梗塞の可能性はありますか?
A1:十分に考えられます。心臓の下面(下壁)を栄養する「右冠動脈」が閉塞した場合、神経の走行ルートの関係で右肩や右の肩甲骨、みぞおち付近に強い放散痛が現れることがあります。「心臓は左側だから右肩なら安全」という考えは医学的な誤解です。
Q2:肩の痛み以外に、胸の痛みが全くない心筋梗塞もあるのでしょうか?
A2:はい、存在します。「無痛性心筋梗塞」と呼ばれ、特に高齢者や女性、長年糖尿病を患っている方に多発します。胸部中央の締め付け感が一切なく、激しい肩こり感や首・顎の違和感、原因不明の冷や汗や強い倦怠感だけが突如として現れるため、早期発見が極めて遅れやすい危険なタイプです。
Q3:深夜に肩と背中が激しく痛み出しました。朝まで様子を見るべきですか?
A3:痛みが20分以上続いており、冷や汗や息苦しさ、これまでに経験したことのない異常な重圧感を伴っている場合は、朝を待たずに直ちに119番通報で救急車を呼んでください。心筋細胞は血流が途絶えてから数十時間で完全に壊死し、発症から2時間以内に血流を再開できるかどうかが予後を大きく左右します。判断に迷った際は、救急安心センター事業(#7119)を活用することも有効です。