田中葉子の音楽的礎を築いた最大の舞台といえば、国内外に数多くの名演奏家を送り出してきた桐朋学園大学音楽学部です。同校は徹底した実技指導とアンサンブル教育で知られ、学生時代からハイレベルな環境で切磋琢磨を続けました。
名教授陣の薫陶を受けながら、バロックから近現代に至る幅広いレパートリーを習得。とりわけ楽曲の構造を論理的に読み解くアナリーゼ力と、空間を支配する豊かなタッチのコントロール力は、この学生時代に極限まで磨き抜かれました。桐朋学園で同期や先輩・後輩と交わした濃密なセッションの経験が、後のアンサンブルピアニストとしての卓越した手腕へと直結しています。