記憶力がいい人はなぜ一度で覚える?生まれつき説の真相と日常の思考習慣

記憶力がいい人はなぜ一度で覚える?生まれつき説の真相と日常の思考習慣

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どれほど優れた勉強法を試しても、脳を支える身体のコンディションが乱れていては記憶は定着しません。特に「睡眠」と「食事」は記憶の固定化に直結しています。

日中に海馬へ蓄えられた情報は、夜間の睡眠中に大脳皮質へと転送され、長期記憶として固定されます。特に深いノンレム睡眠の最中に記憶の整理・統合が行われ、レム睡眠中に感情の処理やアイデアの結合が促されます。最低でも6時間半から7時間の睡眠を確保しない場合、前日に学習した内容の定着率は大幅に低下します。徹夜での詰め込み学習が翌日にはすっかり抜け落ちてしまうのは、この脳の転送プロセスを物理的に遮断しているからです。

また、食事面では脳の神経細胞を保護し、情報伝達を円滑にする栄養素の摂取が欠かせません。青魚に豊富に含まれる「DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)」は脳のシナプス柔軟性を保ち、卵黄や大豆に含まれる「レシチン」は記憶伝達物質アセチルコリンの材料となります。さらに、急激な血糖値の上昇(血糖値スパイク)は脳の炎症を引き起こし、集中力とワーキングメモリの機能を鈍らせるため、炭水化物の過剰摂取を避け、野菜やタンパク質ファーストの食事リズムを整えることが肝要です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。