スポーツ新聞の一面から広まったフレーズが、アニメファンや一般層にまで深刻な意味を持って突き刺さった最大の契機が、アニメーション制作会社「ufotable(ユーフォーテーブル)」による巨額脱税事件でした。
2026年6月、東京地検特捜部は法人税法違反などの疑いで、同社および近藤光元社長を在宅起訴しました。報道各社および公判資料によると、同社は運営するキャラクターカフェや関連グッズの売上の一部を定期的にレジから抜き取り、自宅の金庫に隠すという前近代的な手口を用いていました。隠蔽された所得は約4億4100万円、法人税や消費税の脱税額は約1億3800万円に達したとされています。
『鬼滅の刃』を世界的大ヒットへ導いた立役者であり、圧倒的な作画クオリティで国内外から絶賛を集めていた最中での不祥事発覚でした。作品が生み出した莫大な富と社会的信認の頂点にいながら、小手先の不正によって自らのブランドを著しく傷つけた姿に対し、SNS上では失望と皮肉を込めて「脱税の刃」「自滅の刃」という痛烈なラベルが貼られる事態となったのです。