相次ぐ値上げに対し、一般消費者はどのような受け止め方をしているのでしょうか。SNSや大手掲示板、Q&Aサイトに投稿されたリアルな声を収集・分析すると、価格上昇に対する割り切れない感情と、それでも購入を続ける支持層の双方が浮かび上がってきます。
ネット上の声で目立つのは、「スーパーで100円を切るセールを見かけなくなった」「子どもの頃の感覚で買いに行くと高くて驚く」といった、心理的な節目であった「100円の壁」を超えたことに対する寂しさです。特売でも120円前後が標準となったことで、気軽な日常買いから「ちょっとしたプチ贅沢」へと位置づけが変わりつつあることが伺えます。
一方で、多くのユーザーから評価されているのが「ステルス値上げ(実質値上げ)を行わなかった点」です。他社製品の多くが価格を据え置く代わりに内容量を減らす「シュリンクフレーション」に踏み切るなか、森永製菓はパッケージサイズや150mlの内容量を変えず、堂々と価格改定を行いました。消費者の間では「中身をスカスカにされるより、定価を上げてボリュームとパリパリ感を維持してくれた方が信頼できる」というポジティブな評価が根強く定着しています。
さらに、同社が掲げる「製造後5日以内に出荷する鮮度マーケティング」への共感も強く、モナカの吸湿を防ぐ技術やセンターチョコの食感への投資が可視化されているため、値上げ後もブランドロイヤルティが崩れていない現場の強さが見て取れます。