試合中に審判員が守備妨害を宣告した際、記録員が真っ先に把握すべき基本原則は「誰が守備を妨害し、誰がアウトになったのか」の確定です。スコアブック上では、国際的にも広く採用されている略称記号「INT」(Interference=干渉・妨害の略)、あるいは日本語式の「妨」または「守妨」の文字を使用します。
守備妨害が発生すると、公認野球規則 守備妨害の規定(規則6.01(a))に基づき、審判員がコールした瞬間に守備妨害 ボールデッド 判定が下されます。プレーは即時停止し、走者は妨害発生時に占有していた塁へ戻され、後続走者の進塁や得点は認められません。
スコアブックへの記載において最も初歩的かつ重要なポイントは、アウトカウントを刻む位置です。具体的には以下の2つのケースに大別されます。
- 走者守備妨害 アウト記録:走者が打球を処理しようとする野手を邪魔したり、フェア打球に触れた場合、その該当走者のマスに「INT」と記入してアウト(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)を記録します。
- 打者走者 守備妨害:打者走者が本塁から一塁へ走る際、スリーフットレーンの外側を走って送球を妨げたり、本塁付近で捕手の守備行為を著しく妨げた場合、打者走者のマスに「INT」と記入してアウトを記録します。
記録員が慌てて打者欄にアウトを書き込み、後から「アウトになったのは二塁走者だった」と気付いて修正液に頼る光景はアマチュア野球の現場で珍しくありません。まずは球審が指さした対象が「打者」なのか「走者」なのかを目視で確認することが鉄則です。