ここで重要なのは、「テレビで見かけなくなった=芸人として失敗した」という見方は、現代のエンタメ業界において完全な誤認であるという点です。
第7世代芸人の現在の仕事を精査すると、テレビ以外の領域で強固な収益基盤とファンコミュニティを築いているケースが多々あります。
- 単独ライブと全国ツアーの即完動員:四千頭身やかが屋などは、地上波露出が落ち着いた現在も、単独ライブを開催すれば即日完売する強力なコアファンを抱えています。チケット収入やグッズ販売による利益率は、テレビの深夜番組出演料を遥かに凌駕します。
- YouTube・サブスクリプションの直収ビジネス:霜降り明星の「しもふりチューブ」をはじめ、自前で動画配信基盤を持つ芸人は、テレビ局の意向に左右されない持続可能な収益モデルを確立しています。
- 専門特化型のソロワーク:EXITの兼近大樹による小説執筆、宮下草薙の宮下兼史鷹によるボードゲーム・玩具レビューなど、特定の趣味領域で独自のポジションを獲得しています。
「マス向けのテレビバラエティで毎週顔を見せること」だけが芸人の成功指標だった昭和・平成モデルから、自らの熱心な支持層に向けてダイレクトにコンテンツを届ける令和型の活動形態へと、活動の本拠地を戦略的に移した芸人も少なくありません。