ふたりの出会いは1980年代半ば、およそ10年に及ぶ長い交際期間を経て、1996年8月にゴールインしました。当時の舘ひろしは46歳、幸子さんは33歳。「独身貴族の年貢の納め時」としてワイドショーを大いに沸かせました。挙式は英国ロンドンの由緒ある教会で執り行われ、メディアへの露出を最小限に抑えた大人のウェディングでした。
幸子さんの素顔について、公の場での顔写真は一般人であるため厳格に非公開とされています。しかし、当時から知人の間では「学習院大学出身のお嬢様で、元キャビンアテンダント(客室乗務員)を経験したスレンダーな長身美人」と評判でした。彼女の実家は名家で、父親は大手企業重役を務めた資産家筋と伝えられています。舘ひろし自身も旧尾張藩の武士家系・医師の家柄という毛並みの良さを持つため、お互いの育ちの良さと教養が、10年という歳月を経ても壊れなかった信頼関係の根底にあります。
舘ひろしはかつての手記や特番インタビューで、結婚の決め手について「彼女は僕を束縛せず、いつでも自由にさせてくれた。10年間、浮き名を流してもじっと変わらずにいてくれたことへの感謝と信頼」と吐露しています。追いかける恋愛ではなく、いつでも帰れる港のような存在であったことが、希代のモテ男に結婚を決意させた本質でした。