新横浜ラーメン博物館が30年以上にわたり支持され続ける背景には、単なるグルメ複合施設にとどまらない「体験価値経済(エクスペリエンス・エコノミー)」と「ノスタルジー・マーケティング」の巧みな融合があります。
なぜ昭和33年なのか――。この年は世界初のインスタントラーメン(チキンラーメン)が誕生し、東京タワーが竣工した、日本の高度経済成長と食文化の転換点です。活気と温かみに満ちていた時代背景を空間として具現化し、そこで全国の職人が魂を込めた一杯を提供するという構造が、来館者の感情価値(エモーショナル・バリュー)を強烈に刺激します。
最後に、本施設を訪れるべき人と慎重になるべき人の判断基準を提示します。
【訪れるべき人(向いている人)】
- 一度の外出で日本全国(または海外)の本格的なご当地ラーメンを複数食べ比べたい人
- 昭和カルチャー、レトロ建築、写真映えするエモーショナルな世界観が好きな人
- 新幹線での移動前後や、新横浜周辺のイベント(ライブ・スポーツ観戦)と合わせて質の高い観光を楽しみたい人
【慎重になるべき人(おすすめできない人)】
- 行列に一切並びたくない、または完全予約制でスムーズに食事を済ませたい人(※週末ピーク時は並びが不可避)
- 10人以上の大人数グループで、全員同じテーブルに並んで一斉に食事をしたい人(※各店舗の客席数はコンパクトなため分散が必要)
- ラーメン1杯の純粋な安さのみを追求し、入場料(450円)を払うことに抵抗がある人