本作を取り巻くプレイヤーやコミュニティの反応は、かつてないほど激しい断絶を見せている。5ちゃんねる、X、Steamのユーザーレビュー欄を綿密に観測すると、ゲーマーたちの評価軸は「プロダクトの純粋な面白さ」と「クリエイターとしての倫理観」の間で真っ二つに引き裂かれていることがわかる。
擁護・熱狂派のプレイヤーからは、「『Pokémon LEGENDS アルセウス』が目指していたかもしれないシームレスなオープンワールドと、サバイバル拠点構築の快感が極限まで融合している」「ポケモン本編ではタブーとされてきたモンスターを労働力として酷使するダークなリアリズムが、大人のゲーマーにとって堪らない中毒性を生んでいる」という絶賛の声が根強い。実際、Steamでのプレイ継続時間は平均して数十時間を超え、単なる話題性にとどまらない骨太なゲームデザインが高く評価されたのは紛れもない事実である。
一方で、任天堂ファンや長年IPを支えてきたコミュニティからは強い反発が噴出した。「子どもの頃から大切に育ててきたポケモンの記号や愛情を、露悪的な銃撃や解体ショーに利用されたようで精神的に受け付けない」「大手他社が数十年かけて育てたブランドイメージの上澄みだけを掠め取るフリーライドであり、リスペクトが感じられない」といった倫理的嫌悪感が強く主張されている。法的に合法であるか否かとは別に、「表現の品格」を巡る感情の摩擦が2026年を迎えた現在も沈静化していない。