番組の源流をたどると、1970年にスタートしたフジテレビの伝統特番『オールスター水泳大会』に行き着きます。当初は芸能人による真剣なスポーツ競技会としての側面が強く、男性アイドルや歌手、俳優たちが競泳や飛び込みで身体能力の高さを競い合っていました。西城秀樹や郷ひろみ、野口五郎ら新御三家が肉体美を披露し、ファミリー層全体が楽しむ王道のゴールデン番組だったのです。
転機が訪れたのは1980年代前半でした。男性アイドルの所属事務所が過激化するバラエティ演出や怪我のリスクを嫌って出演を敬遠するようになり、番組は女性アイドルをメインに据えたスピンオフ企画へとシフトしていきます。こうして誕生したのが『ドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会』でした。
舞台となった大磯ロングビーチには、当時のトップアイドルから新人タレント、売り出し中のグラビアアイドルまで数十名が一堂に会しました。発泡スチロール製の不安定な浮島を渡るタイムレース、滑りやすいビニール製の足場で行われる対決など、番組コンセプトは「真剣勝負のスポーツ」から「いかにハプニングを誘発するか」というバラエティ主導のエンタメへと急速に純化していったのです。