バンザイシステムA判定で不合格?合格率80%の盲点と逆転の真実

バンザイシステムA判定で不合格?合格率80%の盲点と逆転の真実

バンザイシステムA判定で不合格?合格率80%の盲点と逆転の真実の真相について、最新情報を基に徹底解説します。

逆転不合格が発生する最大の力学的要因は、各大学が独自に設定している「共通テストと個別学力検査(二次試験)の配点比率」にあります。

東京大学、京都大学をはじめとする旧帝国大学や難関国立大学では、総合得点における二次試験の配点比率が60%〜75%前後に達するケースが珍しくありません。例えば、共通テストの配点が圧縮されて200点満点、二次試験が800点満点(合計1000点)という大学を受験する場合を考えてみましょう。

共通テストで90%(180点)を叩き出してバンザイシステムで堂々のA判定を獲得した受験生Aと、ボーダーライン前後の75%(150点)でC判定にとどまった受験生Bがいたとします。両者の共通テスト時点での差はわずか30点です。しかし、配点800点の二次試験において、受験生Bが記述式の英作文や数学の証明問題で部分点を手堅く積み上げ、受験生Aよりわずか5%(40点分)多く得点しただけで、共通テストの貯金は一瞬で逆転します。

さらに見落とされがちなのが、共通テストの「第一段階選抜(足切りライン)」の存在です。倍率が急激に跳ね上がった年度では、足切りラインそのものが予備校の事前予測から上振れし、安全圏と見なしていたはずの層が二次試験を受験する権利すら失う事態も発生しています。個別試験の配点が高い大学ほど、共通テストの判定は「受験資格を手に入れたに過ぎない」という冷徹な計算が必要です。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。