目上に「ご苦労様」はなぜ失礼?知るべき敬語の境界線と正しい言い換え

目上に「ご苦労様」はなぜ失礼?知るべき敬語の境界線と正しい言い換え

目上に「ご苦労様」はなぜ失礼?知るべき敬語の境界線と正しい言い換えについての最新情報をお届けします。

Q1:もし上司に向かって間違えて「ご苦労様です」と言ってしまったら、どうリカバリーすべきですか?
A1:口走った直後に気づいた場合は、ごまかさず即座に「大変失礼いたしました。『お疲れ様でございます』と言い直させていただきます」とその場で訂正して一礼するのが最も誠実な対応です。後から気づいた場合は、Slackやメールなどのテキストでわざわざ蒸し返すよりも、次回の対面時や挨拶の際に「先ほどは言葉の選び方を誤り、失礼いたしました。いつもご指導ありがとうございます」と短く添えることで、マナーを弁えている姿勢を印象づけられます。

Q2:定年退職する役員や大先輩を送り出す際、色紙に「ご苦労様でした」と書くのはマナー違反ですか?
A2:明確なマナー違反です。有終の美を飾る門出であっても、後輩や部下が目上に対して「ご苦労様」と記すのは見下しのニュアンスを含んでしまいます。寄せ書きやメッセージカードには、「長年にわたる温かいご指導、心より感謝申し上げます」「〇〇部長のこれまでの多大なご功績に深く敬意を表します」「誠にお疲れ様でございました」といった、「感謝」「敬意」「お疲れ様(過去形敬語)」を用いた表現を選択してください。

Q3:上司から「ご苦労様!」と声をかけられた場合、部下はどう返答するのが正解ですか?
A3:上司から「ご苦労様」と言われた際、「ご苦労様です!」とおうむ返しにするのは絶対に避けてください。正しくは「ありがとうございます! お疲れ様です!」、もしくは「恐れ入ります。お疲れ様です!」と返します。相手のねぎらいの言葉をまず「ありがとうございます」と受け止め、その上で「お疲れ様です」と返すのが、組織内コミュニケーションにおける最も洗練された返答法です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。