龍谷大学経営学部の最大の構造的転換点は、公式カリキュラムに導入された「2学科制と実践・知識の往還型アプローチ」です。一般的な大学の学部では、入学時点で専門分野が固定され、後からの進路変更が難しいケースが少なくありません。
しかし、龍谷大学経営学部では「2年次前期までは全員が共通して経営・会計・商学の基礎を網羅的に学び、2年次後期から経営学科または商学科を選択する」という柔軟なシステムを採用しています。さらに注目すべきは、学科決定後も互いの専門科目を自由にクロス履修できる点です。これにより、大学に入ってから自らの適性を見極め、3年次・4年次に向けて学習計画を自在に再構築することが可能となっています。
現場取材で特に評価が高かったのが、「ゼミ活動の質の高さ」です。龍谷大学経営学部では2年次から演習(ゼミ)が段階的にスタートし、3年次からの本格的な専門演習へと接続されます。ゼミ生の生の声を聞くと、単なる学術書の輪読にとどまらない熱気あふれる現場が見えてきます。
「私の所属するゼミでは、地元京都の伝統工芸メーカーと連携し、若年層向けの新しい商品開発とマーケティング戦略を立案しました。現場の社長にプレゼンを行い、本気でダメ出しを受ける経験は、教科書を読んでいるだけでは絶対に得られません」(経営学科3年生・男子学生の手記より)
「ゼミの選考倍率は人気教授だと2倍近くになりますが、少人数制で先生との距離が非常に近い。エントリーシートの添削から業界研究まで親身に相談に乗ってくれる指導教員が多く、就活期には何よりも心強い味方になりました」(商学科専攻・女子学生の証言)
学生同士がチームを組んでビジネスプランコンテストに挑む風土が根付いており、学問とリアルビジネスを結びつける知的刺激が、学部の評判を実質的に押し上げていることが窺えます。