作中で突如として牙をむいたこの存在は、「粘菌状の侵食型使徒」という異質すぎる特性を有していた。北米から移送された実験機体へ潜伏し、松代での起動実験の瞬間に一気に牙をむく。機体内部の回路やエントリープラグを瞬く間に汚染していく手口は、従来の物理攻撃主体の敵とは一線を画していた。
さらに恐ろしいのは、一度侵食を完了した後の俊敏かつ異形な戦闘形態である。人間の腕構造を無視するかのように生え揃う伸長した腕部、そして暴走状態に似た圧倒的なパワー。初号機を追いつめ、首を絞め上げる容赦のない攻撃性は、観客に対して「勝てないかもしれない」という強烈な絶望感を植え付けた。