一度ハマると抜け出せない「沼顔」の魅力と中毒性の正体を解剖

一度ハマると抜け出せない「沼顔」の魅力と中毒性の正体を解剖

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かつて日本のトレンドを席巻した「塩顔」は、あっさりとした目元と清潔感を前面に出したスタイルだった。対して、いま空前のブームを迎えている「沼顔」は、その透明感の裏に潜む「底知れぬ深み」と「捉えどころのなさ」が最大の特徴だ。彫りの深さや派手さで押す顔立ちとは異なり、どこか傷を抱えているかのような陰影と、瞳の奥に秘められたストーリー性が観る者の妄想を掻き立てる。

この変化の背景には、消費者の美意識の変化が存在する。単なる「整った顔」に対する満腹感が生じ、より多面的な魅力や一筋縄ではいかない複雑さを求める声が高まった。特に美容・メンズメイク業界では、完璧なベースメイクの上に、あえてアンニュイな血色感や影を仕込むメイク技法が定着。視線ひとつで世界観を一変させる表現力が、今の時代のリアルな憧れとなっているのだ。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。