「そもそもカスを散らかしたくない」という需要に応え、文具メーカー各社がしのぎを削っているのが機能性消しゴムの分野です。中でも爆発的なロングセラーを誇るのが、クツワが開発した「磁ケシ」シリーズです。
この磁ケシ仕組みは、消しゴムの生地内部に微細なフェライト(鉄粉)を均一に練り込んでいる点にあります。文字を消したあと、ケース底面に内蔵された超強力なネオジム磁石を近づけるだけで、散らばったカスが一瞬で吸着。ゴミ箱の上で磁石のつまみを引くと磁力が解除され、手を一切汚さずにワンタッチでゴミ箱へ落とせる画期的な構造です。
一方、従来型の使い心地を好むユーザーからはまとまる消しゴム評判が根強い支持を集めています。トンボ鉛筆の「MONO もっとあつまる」やコクヨの「リサーレ」、ぺんてるの「Ain」などは、特殊ポリマーの働きでカスが細かく千切れず、紐状に繋がって消しゴム本体にくっつきます。実質的にカスが出ない消しゴムに近い感覚で使用できるため、受験生の集中力維持やイラストレーターの作画作業においてデファクトスタンダードとなっています。