醤油差しの注ぎ口を直接舐め回し、レーン上を流れる他人の商品に唾液を塗りつける。動画投稿アプリやX(旧Twitter)にアップロードされた不快な動画は、爆発的な勢いでアルゴリズムに乗った。画面の向こうで笑う当事者たちの姿に、視聴者は激しい怒りと困惑を覚えた。
拡散のスピードは想像を絶していた。YouTubeの物申す系インフルエンサーやニュース解説チャンネルがこぞって取り上げ、動画は瞬く間にトレンドの最上位へ。海外メディアもこれをいわゆる「寿司テロ」と名付け、日本独自の食文化が抱える予期せぬリスクとして大々的に報道した。デジタルジャーナリズムの視点からも、個人がスマートフォン一つで巨大企業に深刻なダメージを与える構造的脅威が可視化された瞬間だった。