ご自身の不調が疑わしいレベルにあるかどうかは、国際的な診断指針でも重視されている労作後倦怠感(PEM: Post-Exertional Malaise)の有無が最大の判別基準になります。
PEMとは、軽い散歩や短時間の買い物、あるいは少し集中してパソコン作業を行ったあとに、半日〜数日遅れて急激な全身疲労や発熱、激しい痛みなどの悪化が生じる現象です。以下の項目に複数当てはまる場合は、専門的な診断を視野に入れるべき段階といえます。
・半年以上、原因不明の激しい疲労が続き、休養しても回復しない
・日常のささいな動作の翌日以降に、動けなくなるほどの強い倦怠感が出る(PEM)
・睡眠をとっても爽快感が全く得られない(熟眠障害)
・立ち上がるとめまいや動悸がして立位を保ちにくい(起立不耐性)
・物忘れが増え、本を読んでも内容が理解できない(ブレインフォグ)
臨床の現場における慢性疲労症候群の診断基準では、血液検査や画像検査で甲状腺機能低下症、自己免疫疾患、うつ病などの他疾患を徹底的に除外した上で、上記の複合症状が半年以上持続しているかどうかが厳格に判定されます。