物語初期の猫猫は、絶世の美貌を持つ壬氏からの好意を「害虫を見るような目」でかわし続けていました。しかし、壬氏の身の上に隠された皇族としての重責や、猫猫自身の出生の秘密が明かされるにつれ、二人の関係は雇用主と使用人を超えた複雑な絆へと変貌を遂げます。
読者の間で伝説となっているのが、ファンの間で通称「蛙(カエル)の一件」と呼ばれるエピソードです。宦官として去勢されているはずの壬氏の肉体的な真実を猫猫が“手で確かめる”という前代未聞のハプニングは、ギャグとエロティシズム、そして切なさが絶妙に同居した名シーンとして語り継がれています。
その後も、避暑地での逢瀬や毒薬を用いた過酷な試練を経て、壬氏の情熱的なアプローチに猫猫が少しずつ心を開いていく過程は、宮廷劇としてのドラマ性を一段と高めています。