『ウルトラマン』の放映終了後、古谷氏は次作『ウルトラセブン』でウルトラ警備隊のアマギ隊員役に抜擢された。顔を出して演じる俳優としての復帰は歓喜であると同時に、複雑な葛藤を伴うものだった。
「ウルトラマンの中にいたのは自分だ」と大声で言えない時代。子どもたちの夢を壊さないため、自身がスーツアクターであった事実は長年伏せられていた。しかし、ナイーブで知的なアマギ隊員を繊細に演じ切ることで、彼は役者としての確かな存在感を証明してみせた。仮面の下に隠されていた熱情が、スクリーンの上で解き放たれた瞬間だった。