縄文時代の時間軸を理解するには、地球規模の気候ダイナミズムと重ね合わせる必要がある。今から約1万6000年前、日本列島は依然として最終氷期の冷涼な気候下にあった。大型哺乳類が姿を消していく中、人類は土器を用いた加熱調理を発明。これにより、これまでアクが強く食用に適さなかったドングリやトチノキの実を主食へと変え、爆発的な食料革命を成功させた。
縄文時代は「草創期・早期・前期・中期・後期・晩期」の6期に区分される。気候が急速に温暖化した「中期」(約5000年前〜4000年前)には、巨大な木造建造物を備えた三内丸山遺跡(青森県)のような定住集落が花開いた。その後、小氷期による冷え込みとともに人口は南下・分散し、九州や西日本から渡来した稲作文化(弥生時代)へと緩やかに移行していった。その期間、およそ1万4000年。地球上のどの主要文明よりも長く続いたタイムラインである。