スポーツビジネスの観点から異彩を放っているのが、横浜グリッツの存在だ。「プロ選手としての活動」と「ビジネスパーソンとしてのキャリア」を両立させるデュアルキャリア制度を掲げ、都市型クラブとしての新たなモデルを確立した。選手たちは昼間、IT企業や金融機関で働き、夜はリンクで汗を流す。
この一見異色な取り組みが、地元・新横浜を中心とする若いビジネス層の共感を呼んでいる。「自分たちと同じように働き、夜は氷上で戦う選手を応援したい」。そんなファン心理が口コミで広がり、ホームゲームは常に熱気で満ちあふれる。企業スポーツの廃部が相次いだ過去の痛みを乗り越え、自立したクラブ運営で勝利を目指すグリッツの試みは、今後の日本スポーツ界全体に大きな示唆を与えている。