ハサミムシに似た虫の正体は?毒を持つ危険種の見分け方と室内駆除法

ハサミムシに似た虫の正体は?毒を持つ危険種の見分け方と室内駆除法

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ネット検索を行うと、「ハサミムシは毒針で刺す」「寝ている間に耳から入り脳を食べる」といったセンセーショナルな噂を目にすることがあります。しかし、これらは欧米の古い俗名「Earwig(耳の虫)」に由来する迷信であり、現代の昆虫学において明確に否定されている誤情報です。

ハサミムシが意図的に人間の耳の中に入り込んで組織を傷つけるような生態は存在しません。また、農学や生態系の観点から見れば、ハサミムシはアブラムシやハダニ、植物に付着する小昆虫の卵などを旺盛に捕食してくれる「益虫」としての側面も兼ね備えています。さらに、昆虫界では珍しく、メスが自ら産んだ卵を外敵やカビから守り、孵化した幼虫を保護する「母性行動」を取る極めて繊細な生物です。

それにもかかわらず不快害虫として忌み嫌われるのは、その特異なフォルムと、じめじめした暗がりを好む性質によるものです。室内に現れたからといって病原菌を媒介する危険性は極めて低く、過剰に恐れる必要はありません。恐れるべき対象はハサミムシそのものではなく、「ハサミムシと見分けがつかない危険な有毒昆虫を混同して雑に処理してしまう行動」にこそあります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。