オープンキャンパスの醍醐味は、大学のシラバスを読むだけでは伝わらない「知の熱量」に触れることです。國學院大學を象徴する2つの注目学部について、模擬授業の現場をレポートします。
全国で國學院と皇學館の2大学にしか存在しない学部として知られる神道文化学部。その神道文化学部 体験授業では、神社神道の基礎教養から神職養成のリアル、さらには比較宗教学の観点から日本人の死生観を紐解く濃密な講義が展開されます。昨年の講義を取材した際、教壇に立った専任教員は次のように語り、受講生たちの背筋を伸ばしていました。
「神道とは単なる過去の遺物ではなく、現代の環境問題やコミュニティの再生に直結する生きた思想です。祭りの意味を問い直すことは、他者と共に生きる知恵を再発見することに他なりません」
白衣に袴姿の学生スタッフが立ち振る舞う姿に、参加した高校生からは「厳格なイメージを持っていたが、神道がいかに現代社会とつながっているかを知り知的刺激を受けた」という声が聞かれました。
対照的に、最新の社会課題へ挑む現場として熱気を帯びていたのが観光まちづくり学部 模擬講義です。2022年に開設されたこの学部では、単に観光客を呼び込むプロモーションではなく、地域住民の生活の質(QOL)を高めながら持続可能な経済循環を作る「実践知」を教えています。ワークショップ形式の講義では、実際の地方自治体の統計データを用いながら、高校生同士がブレインストーミングを行う場面も見られました。現場に同席したある高校3年生は、「単なる旅行業界の勉強だと思っていたが、社会学や都市計画、データサイエンスが融合した深い学問だと気付かされた」と目を輝かせていました。
あわせて、年内入試を視野に入れる受験生が殺到するのが総合型選抜 入試説明会です。アドミッション・ポリシーの解説にとどまらず、「探究活動をどう自己推薦書に落とし込むか」「大学が求める論理的思考力とは何か」といった踏み込んだ選考基準が明かされるため、メモを取る受験生と保護者の真剣な眼差しが印象的でした。