近年、NHK「趣味の園芸」の特集やYouTubeのガーデニング動画でもパイナップルの越冬術が頻繁に取り上げられ、数万回単位で再生されている。それだけ多くの家庭菜園・ガーデニング愛好家が、日本の冷え込む冬の乗り越え方に頭を抱えている証拠だ。
パイナップルは気温が10度を下回ると生育を完全にストップさせ、5度以下に晒されると細胞壁が破壊されて枯死のリスクが一気に跳ね上がる。晩秋から春先にかけては、迷わず室内の日当たりの良い窓辺へと避難させなければならない。ただし、夜間の窓際は放射冷却によって外気と変わらない極寒と化す。夕方以降は部屋の中央寄りに移動させるか、段ボール箱をすっぽり被せて保温するなどの小技が命運を分ける。また、冬の間は水やりを極限まで減らし、鉢土がカラカラに乾いてから数日後に葉の付け根へぬるま湯を少量注ぐ程度にとどめる。乾燥状態を保つことで樹液の濃度が高まり、耐寒性が飛躍的に向上するのだ。