大手Q&AサイトやSNS上の歯科相談コミュニティを定点観測すると、「良かれと思って念入りにケアしていた層」の深刻な告白が多数寄せられています。
「電動歯ブラシを力任せに当てていたら、前歯の付け根がえぐれて知覚過敏になった」「口臭を気にするあまり1日5回磨いていたら、歯科検診で『歯肉が退縮して根元が丸見えです』と警告された」という声は氷山の一角です。都内の審美・予防歯科クリニック院長の証言によると、「定期検診で来院される20代〜40代の約3割に、過剰ブラッシングによる擦過創やくさび状欠損(アブフラクション含む)の兆候が見られる」といいます。
汚れを落とすことへの達成感や爽快感が、物理的な破壊行動のシグナルを覆い隠してしまう点がこの問題の根深さです。