沖縄における生鮮食品の流通は、長年「高い輸送費」と「鮮度劣化」という二重苦に悩まされてきた。既存の地元スーパーが独自の仕入れ網を張り巡らせる中、大手流通のノウハウを持ち込んだ新戦略がこの構図を激変させている。
現場を支えるのは、最新のIoT温度管理センサーを搭載した海上コンテナと、那覇港近くに新設された自動化検品センターだ。これにより輸送中の劣化ロス率は従来の三分の一以下に激減。現場のトラックドライバーも「以前なら時化(しけ)で欠品が出たり傷みが目立っていた時期でも、温度補正技術のおかげで格段に品質を保てるようになった」と手応えを語る。