彼女の歩みを語る上で避けられないのが、2012年夏に週刊文春や週刊新潮など複数の大手週刊誌によって大々的に報じられた、名門・慶應義塾中等部における生徒間トラブルです。当時、中学2年生だった女子生徒が男子生徒らから執拗な嫌がらせを受け、その首謀者・教唆役として黒木さんの娘の名前が挙げられたことで、日本中に大きな衝撃が走りました。
報道の骨子は、複数の男子生徒に指示を出して被害生徒を追い詰めたとされる衝撃的な内容でした。さらに週刊誌の論調を過熱させたのが、「加害者側と目される大物芸能人の親が、学校側に多額の寄付金を納めて事態の隠蔽を図ったのではないか」という忖度疑惑や揉み消し報道です。名門校特有の閉鎖的な体質とセレブ特権への反発が合わさり、インターネット掲示板やSNSでは連日激しいバッシングが吹き荒れました。
しかし、学校側や関係機関の調査において、実際に金銭による処分軽減や不当な揉み消しが行われたとする客観的な法的事実は立証されていません。関与した男子生徒に対する処分や被害生徒へのケアが講じられる中で、黒木さんの娘に対しても相応の校内処分が下されたと報じられています。週刊誌のセンセーショナルな見出しによって実態以上に尾ひれがつき、過激な物語として一人歩きしてしまった側面は否めません。