特殊ヘアを清潔かつ美しく維持できるかどうかは、帰宅後のセルフケアにかかっています。「洗えない髪型」と誤解されがちですが、不衛生を放置するとフケや頭皮臭、かゆみの温床となります。美観を保つためのタイトロープのほどき方と洗い方、そしてツイストブレイズセット方法のプロの作法を解説します。
洗髪の正しいルーティン
ゴシゴシと力任せに擦る行為は、毛束がほつれてスタイルを破壊する最大の原因です。泡立てネットでシャンプーを濃密な泡にし、地肌の上に泡を乗せます。指の腹で毛束の間をポンポンと「垂直にタッピング」しながら皮脂汚れを浮かせます。すすぎは弱めのぬるま湯シャワーを当て、泡を頭頂部から流し落とします。トリートメントは毛束が滑ってほどける原因になるため、頭皮用の保湿エッセンスのみに留めるのが現場の常識です。
ドライと就寝時の保護
水分を含んだ特殊ヘアは菌が繁殖しやすいため、マイクロファイバータオルで水分を挟み取った後、ドライヤーの弱風で根元まで完全に乾かします。就寝時の枕との摩擦は毛羽立ちの主因となるため、「ドゥーラグ(Durag)」やシルク素材のナイトキャップを被って寝る習慣を徹底してください。朝のスタイリング時は、水性のホールドスプレーやムースを毛束全体に馴染ませ、浮き出たアホ毛を手のひらで撫で付けるだけで、サロン帰りのソリッドな質感が瞬時に甦ります。
ダメージを残さないほどき方の手順
スタイルを終える際のほどき方を誤ると、大量の自毛をちぎり取ることになります。先端のゴムや焼き止め部分をハサミで慎重に切り落とし、毛先からテールコームの柄を使って1本ずつ丁寧にねじりを巻き戻していきます。この際、ホホバオイルやヘアオイルを毛束に馴染ませて滑りを良くするのがポイントです。ほどいた直後は、数週間分の自然脱落毛(人間は1日約100本抜けます)が一気に毛束から落ちてきますが、ハゲたわけではないので焦る必要はありません。クシを通す前にぬるま湯でしっかり予洗いし、蓄積した皮脂をクレンジングシャンプーで洗い流してください。