2024年のマイナス金利解除から始まった日本の金利正常化プロセスは、2026年に入りいよいよ本格的な定着期に入った。長年、ゼロ金利環境下で「膨大な預金を集めても運用先がない」というジレンマに陥っていたゆうちょ銀行にとって、金利が存在する世界への復帰は最大の構造的追い風である。
特に利回りの改善が著しいのが、同行の主力運用先である国内債券だ。超低金利時代に引き受けた低利回り国債が順次満期を迎え、より利回りの高い新発債や中期国債へと乗り換えが進むことで、資金運用益のベースラインが着実に押し上げられている。利上げ局面における利回りの改善スピードは、他行以上に保有資産規模の大きい同行に巨大なインパクトをもたらしている。