現在のSNSは、ユーザーの好みを学習し、パーソナライズされたコンテンツだけをフィードに流し込む。この高度に最適化されたシステムは、効率的である反面、かつてのような「国民的」な共通体験を希薄にさせている。誰もが自分のタイムラインの王様であり、そこには自分好みの美少女しか存在しない。
結果として、日本中が同時に息を呑むような、最大公約数的なスターは生まれにくくなった。ニッチなコミュニティの中で熱狂的に支持される「100万人に一人の存在」は無数に存在するが、かつてのように社会全体を揺るがすほどのうねりを作ることは、構造的に困難になっているのだ。