海外の教育現場において、特攻作戦はどのように教えられているのでしょうか。アメリカやイギリス、フランス、ドイツなどの歴史教科書におけるカミカゼに対する海外教科書の評価は、戦後の歴史観の進展とともに大きく変化してきました。
戦後間もない時期の教科書では、「日本の狂信的な軍国主義の象徴」「絶望的な自殺テロ戦術」として短絡的に記述されるケースが目立ちました。しかし現在のアメリカの主要な世界史教科書では、客観的な軍事分析と人間的な側面の双方が記述されるようになっています。
具体的には、「圧倒的な工業力を誇る連合国に対抗するため、日本軍が採用した極限の心理戦・非対称戦術」として定義される一方、アナポリス海軍兵学校などの軍事教育機関では、神風特攻隊が米海軍に与えた軍事工学的・戦術的衝撃が高度な研究対象として扱われています。狂気として片付けるのではなく、極限状態における軍事史の特異点として多角的に分析されているのが世界標準の視点です。