戦後復興の財源確保と造船業の発展を目指し、笹川良一が主導したのがモーターボート競走法制定プロジェクトであった。1951年に同法が成立すると、日本国内における競艇の開催が本格化。この動きは、日本の競艇・公営競技産業の骨格を決定づける歴史的転換点となった。
良一は全国モーターボート競走会連合会(現・日本モーターボート競走会)の設立を支え、自ら会長に就任。競馬や競輪に続く新たな公営ギャンブルとして競艇を定着させ、そこから生み出される莫大な収益金を、民間主導の公益事業へと投入する独自のスキームを作り上げた。このビジネスモデルこそが、笹川一族の資金力と影響力の源泉となったのだ。