買い占め問題が世界的な怒りを買った象徴的な事例が、PlayStation 5(PS5)の品薄問題やポケモンカードゲーム(ポケカ)を巡る過熱狂騒曲だ。新商品が発売されるたびに店舗へ転売目的の集団が殺到し、怒号が飛び交うトラブルが相次いだ。子どもたちが純粋に楽しむためのトレカやゲーム機が、投資やマネーゲームの道具として消費される現状に対し、批判の声は高まる一方だった。
商品が真のファンの手に渡らない背景には、経済的な損失以上のダメージがある。メーカーにとってはブランドイメージの低下や周辺ビジネス(ゲームソフトの販売など)の停滞を招き、店舗にとっては警備費用の増大や一般客への対応悪化という重い負担がのしかかる。品薄を煽って不当な利ざやを稼ぐビジネスモデルが、市場全体のエコシステムを破壊しているのだ。