島国の小さな音楽シーンは、驚くべきスピードでダイナミックな進化を遂げた。1960年代初頭の独立に沸くジャマイカで誕生したアップテンポなスカは、労働者たちの鬱屈したエネルギーを跳ね返すような弾ける裏打ちのリズムで街中を席巻した。暑く熱狂的な夜が人々を包み込む中、その狂騒は次第にクールダウンしていく。
テンポを落とし、甘美なヴォーカルハーモニーと太いベースラインを強調したロックステディへの移行は、時代の気風を如実に反映していた。そして1970年代、時代はより深く、力強いレゲエへと変貌を遂げる。さらにエンジニアたちがミキシング卓を楽器へと昇華させたダブの登場により、空間系エフェクトを駆使した音響実験が完成した。この音響革命の系譜こそが、現在のクラブミュージックの祖形である。