インターネットの普及、とりわけSNSの台頭は、このテーマにおける「真偽の境界線」をきわめて曖昧にした。一度ネット上の掲示板やまとめサイトに名前が載ると、それが裏付けのない噂であっても、瞬く間に「確定情報」として一人歩きを始める。
例えば、過去に公明党の候補者を応援演説した、あるいは学会員とされる大物タレントと親しい間柄であるというだけで、非会員のタレントが「学会員リスト」に追加される事例は後を絶たない。ファンやアンチによる主観的な答え合わせがアルゴリズムによって拡散され、当事者が否定する機会もないまま定着してしまう構造は、現代のデジタル空間が抱える特有の歪みと言える。