チェンジボタンの最大の特徴は、「針と糸を一切使わずに衣服へ装着・脱着できる点」にあります。通常のボタンは生地に糸で縫い止められていますが、チェンジボタンを採用した衣服には、ボタンホールとは別に小さな「菊穴(ハトメ穴)」が設けられています。
基本的なチェンジボタンの仕組みは極めてシンプルです。ボタン本体の裏側にある金属製のシャンク(足)を生地の表面から菊穴へと差し込み、衣服の裏側へ貫通させます。そして、突き出たシャンクの穴に対して、裏側から「割りピン(コッターピン)」や「リング(Sカン・Oリング)」などの固定金具を差し込むことで、生地を挟み込んでボタンを固定します。
この裏面から固定する金具や留め具一式は一般に「裏ボタン」と呼ばれます。留め具がストッパーの役割を果たすため、着用中に引っ張られてもボタンが簡単に抜けることはありません。道具を使わずにワンタッチで取り外しや交換ができるため、ボタン本来の留め具としての機能と、メンテナンス時の利便性を完璧に両立させた合理的な設計といえます。