アメリカ・シアトルを発祥とし、世界の投球指導を一変させたトレーニング施設が「ドライブライン・ベースボール」だ。ここでは重さの異なるプライオボールを用いた投球プログラムや、超高速カメラによる関節負荷のトラッキングが日常的に行われている。
感覚や経験則に頼っていた投球フォームの調整は、測定可能な数値データへと置き換えられた。ボールの回転数や回転軸、リリースポイントの数ミリ単位のズレが弾き出され、選手一人ひとりの課題に合わせた即時フィードバックが提供される。この客観的アプローチによって、短期間で急激な球速向上を果たす投手が続出し、従来のピッチングフォーム理論を根幹から塗り替えている。