地元の名門・山梨県立甲府第一高等学校を卒業した筒井真理子は、学術への探求心から早稲田大学社会科学部へと進学する。キャンパスライフの中で彼女の運命を大きく変えたのが、当時演劇界のムーブメントを牽引していた「劇団第三舞台」との出会いだった。
主宰する鴻上尚史のもとで看板女優としての才能を開花させた彼女は、小劇場演劇の疾走感あふれる舞台で連日観客を魅了した。実家で育まれた高い教養と知性、そして早稲田大学で出会ったアヴァンギャルドな演劇空間。この対極にある二つの要素が融合したことで、彼女の内に眠っていた演劇的才能は爆発的な開花を遂げることとなったのである。