この市場を開拓したパイオニアといえば、独自の発想力で話題をさらったサンコー株式会社だ。重湯をポンプで汲み揚げる革新的な構造でブームの火付け役となり、今や市場の基盤を作り上げた。さらに、洗練されたデザインとコンパクトな設計で若年層や一人暮らし層の支持を集めたのがLOCABOである。手軽さとインテリア性を両立させ、一気に普及に弾みをつけた。
一方で、伝統的なメーカーの参入も相次いでいる。象印マホービンやアイリスオーヤマといった大手ブランドは、長年培った炊飯アルゴリズムと過熱水蒸気・圧力制御技術を融合。糖質を低減させるモードを搭載しながらも、白米本来の美味しさを極限まで損なわない完成度を実現している。新旧メーカーの切磋琢磨により、家電業界全体がこのジャンルを標準機能として取り込みつつある。