1990年代後半、テレビ東京で放送されていた『ASAYAN』のシャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション。そこで最終選考に残りながらも落選した5人の少女たちに与えられた試練、それこそが「インディーズCDシングル5万枚を手売りで完売させること」だった。敗者復活という異例のドラマから生まれたモーニング娘。は、泥臭い手売りイベントを経て鮮烈なメジャーデビューを果たす。
日本中を巻き込む社会現象へと昇華したのは、ミリオンセラーを記録した『LOVEマシーン』の発売が大きな転機だ。後藤真希の加入、ダンサブルな歌謡ロックのサウンド、インパクト抜群の振付。過密なスケジュールと凄まじい熱量の中で醸成された初期のスタイルは、その後のアイドルビジネスの構造そのものを根底から覆した。