「シートが途中でちぎれてしまった」「端が浮いてヨレてしまった」という失敗談は後を絶たない。しかし、いくつかのコツを押さえるだけで、誰でもプロ級の仕上がりを手に入れることができる。
まず不可欠なのが下地処理だ。転写する面の油分やホコリをアルコールシートなどで完璧に拭き取っておく。ほんの少しの皮脂が残留しているだけでも、転写フィルムの密着度が著しく低下するからだ。位置決めを行う際は、必要な図柄の周囲を余白を残してハサミで切り抜き、マスキングテープでしっかりと固定するのが成功への第一歩となる。
付属の木製スティックで擦る際は、中央から外側へ向けて均一に圧力をかけるのがポイントだ。特に細い文字の端や角部分は念入りに擦りつける。そして最大の裏ワザは、透明シートを剥がす角度にある。上に向かって引っ張るのではなく、下地に沿わせるように180度折り返してゆっくりと滑らせるように剥がしていく。もし途中で転写漏れが見つかっても、シートをそっと戻して再度擦れば修復が可能だ。