この言葉のルーツを辿ると、2000年代後半に一世を風靡したニコニコ生放送の創世記にまで遡る。もともと映画やアニメで「死亡フラグ」など特定の展開を予感させる出来事を指すネットスラングが存在していた。そこから派生して、「親が来そうな気配」や「親が部屋に乱入して配信が途切れる兆候」を親フラグと呼ぶようになり、それが略されて「親フラ」として定着したのだ。
当時の自室配信者たちにとって、実家暮らしでのゲーム実況はまさに綱渡りだった。防音設備もない普通の四畳半から叫び声を上げてプレイしていれば、親が怒鳴り込んでくるのは時間の問題だ。伝説的な実況者である加藤純一氏をはじめ、数々の配信者が親の乱入によって予期せぬドラマを生み出し、コミュニティ全体でそのハプニングを楽しむ独自のカルチャーが醸成されていった。