今回のメガプロジェクトを巡っては、配信プラットフォームと既存の映画配給大手の間で激しい争奪戦が繰り広げられた背景がある。邦画配給の雄である東宝と、米国の巨大配信ブランドHBO Maxが、権利獲得に向けて水面下で烈しい火花を散らしたのだ。
背景にあるのは、世界的な映像コンテンツの枯渇とクオリティ至上主義へのシフトだ。世界市場を標的に据えた『劇場版プロジェクト2026』の発足は、まさにその象徴的な動きと言える。劇場公開における圧倒的なスクリーン確保を提示した国内陣営と、世界200以上の国と地域への同時配信を提示したグローバル資本。双方の提示額と条件は互譲を許さないものであり、現在の複雑な興行権・配信権ビジネスの最前線がここにある。