2004年にテレビ朝日系列で放送された『仮面ライダー剣』。原作者・石ノ森章太郎の魂を受け継ぐ同作で、椿隆之氏は主人公・剣崎一真を熱演した。運命に抗い、自身が犠牲となって世界を救う剣崎の姿は、多くの視聴者の胸に深く深く刻み込まれた。
東映が制作を手掛けたこの作品は、今なお特撮ヒーロードラマの金字塔として語り継がれている。事故後、椿氏のもとに届いた声援の多くも、剣崎一真というヒーローへの憧れと感謝に満ちていた。「どんなに打ちのめされても諦めない」――劇中で見せたその意志は、役柄を超えて演者本人の身体にも息づいていたのだ。