一方で、X(旧Twitter)や知恵袋、各種掲示板などのネット空間では、「自認」という言葉が独自のニュアンスを帯びて流通しています。
代表的な例が「オタク自認」「コミュ障自認」などのスラングです。これらは「自分はディープなオタクだと思っている」「人見知りの傾向がある」と自ら名乗ることで、ハードルを下げたり、コミュニティ内での居場所を確保したりする心理的防衛策として機能しています。
しかし、ネット上の反応を検証すると、こうしたライトな自認表現に対して賛否両論の摩擦が起きています。
【肯定的なユーザーの声】
「最初に『オタク自認の一般人です』と断っておくことで、マニアからの過度な絡みを防げる」
「自分の弱点をあらかじめ自認して公言しておくのは、SNSでの有効な自己防衛術」
【違和感・批判的なユーザーの声】
「大して作品を履修していないのに『オタク自認』を名乗るファッションオタクにモヤモヤする」
「『〇〇自認だから仕方ない』と開き直って、マナー違反を正当化する風潮には疑問を感じる」
このように、ネット空間における「自認」は、アイデンティティの主張であると同時に、他者との関係性をコントロールするためのコミュニケーションツールとして機能している実態が浮き彫りになっています。