ホームセンター等で青々とした苗を購入しても、植え付けから1カ月と経たずに株が衰弱してしまうケースが多発しています。園芸相談窓口や知恵袋等のコミュニティに寄せられるトラブル事例を精査すると、パセリが枯れる原因の約7割が「過度な水やりによる根腐れ」と「環境のミスマッチ」に集中していました。
パセリは地中深くまで太い根を1本伸ばす「直根性(ちょっこんせい)」の植物です。根がデリケートで酸素要求量が高いため、土が常に湿った状態にあると根毛が窒息し、瞬く間に根腐れを起こします。また、地中海沿岸原産でありながら日本の真夏の高温多湿と強烈な西日には極めて弱く、30℃を超える環境下では生理障害を起こして葉の光合成能力が著しく低下します。
さらに多くの人を悩ませるのが、「パセリの葉が黄色い」という変色トラブルです。この現象に対する正しい対処法を講じるには、変色している部位の観察が欠かせません。
- 下葉から黄色くなる場合:株全体の栄養不足(窒素・微量要素欠乏)または根詰まりのサイン。古い葉から養分を新しい芽へ転流させているため、速効性の液体肥料を施し、必要に応じて一回り大きな鉢へ植え替えます。
- 新芽や葉先から白っぽく黄化する場合:根腐れによる微量要素(鉄分やマグネシウム)の吸収阻害、またはハダニによる吸汁被害が疑われます。水やりを控えて風通しを確保し、葉裏をチェックする必要があります。