館内に足を踏み入れた来場者を待ち受けるのは、現代の洗練されたデジタルアートとは対極に位置する、アナログ仕掛けのからくり人形とシュールなジオラマ群です。
展示内容は、浦島太郎や一寸法師といった日本の古典昔話をモチーフにした露骨なパロディ展示、往年の名女優マリリン・モンローのスカートが風でめくれ上がる有名なギミック、さらには鏡の錯視を利用したトリックアートや、思わず身構えてしまうような怪しげな体験型装置まで多岐にわたります。チープでありながら職人技が光る造形物の数々は、昭和の温泉街が持っていた底知れぬエネルギーと猥雑さを生々しく今に伝えています。
ここで旅行者が厳重に注意すべきなのが、館内完全写真撮影禁止のルールです。エントランスや屋外看板を除き、有料展示エリア内でのカメラ・スマートフォンの使用は固く禁じられています。この厳格な規律には、18禁施設としてのプライバシー保護に加え、内部の仕掛けの神秘性を保つ目的、そして「現場で直接目撃した者だけが共有できる非日常の体験価値」を守り抜くという施設側の強い意図が込められています。SNS全盛の時代だからこそ、画面越しではなく肉眼で異世界を体感する贅沢が残されていると言えます。